医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本
先月からダイエットの為にジョギングを始めたんですが、調子に乗ってスピードを上げて走ったら膝を痛めてしまいました。たぶん2週間~1ヶ月くらい走るのをやめれば回復するだろうということで今は療養中なんですが。。
そもそも足を痛めないようにすればどうすればいいんだろうか、正しく走るにはどうすればいいんだろうかって調べていたら、見事にその悩みを解決する本を見つけました。
ここ最近読んだ本の中で随一の良書だったので紹介します。
運動する気力を起こしてくれる本
この本は、以下のどれか1つにでも当てはまる方にオススメできます。
- 治療の為に運動が必要な人
- 健康になりたい人
- ダイエットしたい人
- 正しい運動方法を知りたい人
- だけどその最初の一歩が踏み出せない人
この本では、運動指導のプロであるフィジカルトレーナーの筆者が、医学のプロである医師の監修を受けたうえで医学的に正しい運動方法について解説してくれています。
インターネット上でよく見かけるような、誰が書いてるのかも分からない、正しいのかも分からないような曖昧な情報ではなく、専門家の裏付けがある内容なので非常に信頼性が高いと感じました。
医学面の監修は、慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターの田畑尚吾医師が担当されています。
本の構成
本の内容は大きく前半部分と後半部分に分かれます。
前半部分は特定の病気に対する解説と改善方法、後半部分ではQA方式で日常の運動についての話が書かれています。
前半部分
まず前半部分は、以下の病気に焦点が充てられた解説です。
- 糖尿病
- メタボリックシンドローム
- 高血圧
- 腰痛
- 肩こり
- 変形性膝関節症
これらの病気に対して、
- 医師の観点として、なぜ病気が起こるのか、体にどういう症状が出るのか
- トレーナーの観点として、症状を改善する為にどのような運動をすればいいのか
という2つが順々に解説されています。文章は素人でも分かるように噛み砕いて書かれているので読みやすいですし、文字だけでなくグラフや表などを交えて説明されてるので分かりやすいです。
この本の良いところは、トレーナーが考えたオリジナルのエクササイズ方法が紹介されているところです。忙しくて運動の時間を作れない、寒いし外に出るのが億劫、いい感じに負荷をかける方法が分からない、といった悩みを解決できるように、室内でも短時間で取り組めるストレッチになっているので、試しに家で始めてみようかなという気にさせてくれます。
エクササイズの動きは本の中でもイラストと文章で紹介されていますが、筆者のサイトのURLとログインIDも一緒に書かれているので、PCやスマホでアクセスすれば動画を見て実際の動きを確認することもできます。
後半部分
後半部分は、特定の病気に絞らず、体に関する日常の疑問を運動や食事で解決する方法が書かれています。
目次としてはこんな感じです。
- 将来の寝たきり予防に必要な運動とは
- 寝ても取れない疲れを取る方法とは
- ぽっこりお腹は運動で解消できるのか
- トレーナーが実践するバランスの良い食事とは
- ウォーキングで脂肪は落ちるのか
- 50代でも腹筋は割れるのか
- 筋トレと有酸素運動はどっちが先か
僕や僕の周りの人もそうですけど、20代の頃は健康診断でA判定が当たり前だったのに、30代に入ってから少しずつガタが出始めている人って結構いると思います。健康を気にしだした僕ら世代から、より上のシニア世代までが興味関心のあるテーマを抑えてくれています。
最新の情報を知ることができる
発売日は2018年10月22日です。まだ発売されて日も浅いので、最新の情報を知ることができました。色々と勉強になることが多い本ですが、中でも僕がそうなんだ!って思ったのはこの辺りです。
- 「有酸素運動は20分続けないと脂肪が燃えない」説は間違い
- 炭水化物1gに対する水分吸着率は3g
- 1ヶ月で凹むお腹と凹まないお腹がある
- 散歩感覚の強度のウォーキングでは充分な効果が期待できない
ネット検索して出てくるダイエットサイトとかを見ると「有酸素運動は20分続けること!」とかあちこちで書かれてますからね。確かに以前まではそれが通説だったんですが、イギリスの研究チームが2017年に発表した論文によると、もっと短い時間でも脂肪燃焼効果が確認されているようです。この本でも、まとめて20分継続運動しなくとも、細かく10分ずつでもいいから複数回に分けて運動すれば効果が得られると力説しています。
まとめ
運動を始めるきっかけ作りから、運動効率を上げる方法まで丁寧に書かれているので、健康維持にお悩みの方はぜひ読んでみると良いと思います。紙書籍で販売されてるのはもちろん、kindleやeBookJapanやBookliveなどの電子書籍でも読むことができます。