AmazonPrimeVideoチャンネルで放送されている「今田東野のカリギュラ」がクソ面白かったので、配信されている全企画をレビューします。
まず、番組のコンセプトとしてはこんな感じです。
もちろん企画によって当たり外れはあるんですが、近年の地上波バラエティに物足りなさを感じてる僕にとっては、トータルで十分すぎるほど面白い番組でした。
シーズン1
シーズン1は全20話まで配信されています。東野の狩猟シリーズ、芸人の親に対する詐欺シリーズ、そして芸人の嫁指名ダービーが特に面白いです。
採点は5点満点ですが、あくまで個人的な好みで付けてる点数なので参考程度に。
東野、鹿を狩る

5点満点。
「お笑い芸人東野幸治の狩猟ドキュメント」がこの企画全体のテーマです。芸人の性分として良かれと思ってどこか茶化したい気持ちがある東野(番組サイド)と、ガチハンターの真剣な狩猟意識がちょこちょこぶつかり、良い感じに緊張と緩和を醸し出してて引き込まれます。
実際に東野が鹿を解体する工程も隈なく放送され、他の動物の命を頂くと言うことをまざまざと考えさせられる企画です。
東野、猪を狩る

4点。
基本的には鹿の狩猟と同じ構成なので、ドキュメンタリーとして非常に面白いです。ただお笑い要素的には、ハンターの片桐さんが温和な方だったので、鹿狩りほどの緊張感が出ていないかなと感じたため、若干ポイントを下げて4点としています。これはあくまでも「緊張と緩和の対比」としては鹿よりパワーダウンをしているという意味であり、狩猟としての緊張感がないという意味では決してありません。命の重さと感謝は鹿と猪どちらの企画も同等に感じられました。
うちの親は大丈夫!母ちゃん、オレオレ詐欺選手権

5点満点。
詐欺の手口に熟知したその道のプロで詐欺グループを結成し、芸人の実の親にオレオレ詐欺を仕掛ける企画です。熟練された詐欺グループの連携プレイ、それに翻弄されて気持ちが滅入ってくるお母さん、仕掛け人の息子はどこかお母さんを心配しながらもツッコミのお仕事に精を出し、今田東野はニヤニヤ笑ってる、という全体の構図がもう面白いっす。
自作自演やらせドッキリ

3点。
芸人が自分で考えたドッキリを自分に仕掛けてもらうという企画。つまりドッキリという名のコントです。炎使ったり爆破使ったり、確かに近年のバラエティでは見ることができない演出だとは思いますが、それに対するリアクションは結局地上波でもよく見てるようなやつ(ワーとかギャーとか)なので特段目新しさもなく。
やっぱり「ドッキリ」という言葉を使われるとどうしても「素のリアクション」というニュアンスを期待してしまうので、仕掛け側の演出をどうにかこうにかするよりも、受け手側のリアクションをガチにしないと面白くならないんじゃないですかね。昔ごっつでやってた「何をされてるんでしょうか!?」で、目隠しされた今田東野たちが本当に何をされるのか分からないままコンクリ詰めとか溶接とかされてるのメチャクチャ面白かったですし。
ホームレスインテリクイズ王決定戦

3点。
昔、電波少年でこんな感じの企画ありましたね。若手芸人が経験豊富なホームレス探して見つけて社長にしてビジネスで成功目指すみたいな。ホームレスの中に超人いたら面白くね?的なコンセプトの企画。電波少年の「起業」に対して、カリギュラは「クイズ」なのでスケール的に小さいなって思っちゃって、全体的にふわっとしてた印象です。
教えてシリガール ~セックスレス大国 日本を救う~

4点。
お股の緩い女性とのトーク企画です。いろもんのゲストがヤリマンで深夜3時に放送みたいな感じのテイストなので面白いですね。あとADがいいキャラしててステキ。
嗚呼、麗しのお鳴らし ~究極の美女はオナラも美しい~

1点。
まぁ屁は誰でもこくんで。
うちの親は大丈夫!ガチ詐欺選手権

5点満点。
オレオレ詐欺選手権の第2弾。オレオレ詐欺は電話越しでの詐欺だったけど、こっちは仕掛け人を直接親元に送り込んで対面で仕掛ける。ネタバレになるので詳細は伏せるけど、ことを大きくしたくないスタッフの反応が面白い。
夜の嬢王は誰だ!?芸人の嫁 指名ダービー

5点満点。
ずっとおもしろい。
ROAD TO WALKING DEAD 第1回芸人ゾンビオーディション

1点。
多分シーズン1を見たのはこの記事を書く3,4ヶ月くらい前だったと思うんですが、この企画だけほぼほぼ覚えてない。「ゾンビになりたい芸人」ってキーワードは何となく覚えてるけど、何をやってたのか全く思い出せん。
訳あって地上波ではなかなか会えない、あの人は今!? ~後藤祐樹編~

5点満点。
上半身から首までガッツリ刺青の入った後藤祐樹との三者対談。本人が話をしてる時の仕草とか表情、出てくるエピソード、そういう色々が複合的に絡まって、僕がこれまで歩んできた人生とは全く違う、後藤祐樹という一人の人間の人生を色々垣間見れた内容でした。
SARAI選手権

4点。
ファイターをガチで拉致してみようぜって企画。初めて見る企画だしどんな感じになるんだろって期待はしてたんですが、緊張感こそあるもののそこまで見せ場があるわけでもなく、あーこんな感じなのかで終わってしまった印象。
ちなみにちょっと前に「水曜日のダウンタウン」の鉄塔企画で、スタッフがナダルを拉致するところを通報されて問題になったけど、カリギュラの拉致企画は水曜日より前に敢行されてた企画です。なので、多分もうやらない気がします。
シーズン2
シーズン2は2018年9月9日現時点で8話まで配信されています。今冬には18話まで配信される予定です。
東野、カラスを食う

4点。
シーズン1の鹿、猪に続く第3弾。相変わらずの緊張と緩和で笑いありドキュメントありなのが面白い。ただやっぱ鹿や猪のあとにカラスだと映像的に弱さは感じる。
人間火の鳥コンテスト2018

5点満点。
シーズン1,2通して最高傑作。炎以上に出演者の魂が熱すぎで感動すら覚えるほどの面白さ。絶対見て欲しい。
家庭内下着泥棒グランプリ


2点。
嫁の下着を黙って持ち出すのに緊張なんかするかな?って思った。財布や銀行口座から金抜くとかならまだ分かるけど、嫁の下着なんて一緒に生活してれば日常的に目にするものだし何の緊張感もないような。ファラオだけ家庭内ではない緊張感があって面白かったです。
デスペラード ~ならず者よ、正気に戻ったらどうだい?~

3点。
一癖ありそうな企画名だけど、開けてみれば可もなく不可もなく箸休め的な内容だった。叱るって立場にいる後藤祐樹自身が多分そんなに叱る気がないのか、自分の考えは伝えるけどそこから先のことは深入りしないってスタンスだからなのかな。話術のせいかもしれないけども。相手の女性も特に気性が荒いわけでもなく、全体的に見せ場も緊張感もないまま淡々と終わった印象。罵声がないザ・ノンフィクション。
特効野郎Aチーム

3点。
爆破ってテレビを通じて見てもあまり破壊力伝わってこないよね。初めから終わりまでただただロバート秋山のコントなだけだった。
自作自演やらせドッキリ ~俳優編~

1点。
竹中直人は大好きだけど、これは全然面白くなかったです。地上波でも普通に放送できそうな内容なのでわざわざカリギュラでやる必要ある?って感じ。竹中さんご自身がやってみたいドッキリってことであの内容になったんだろうけど、あれならもう少し番組サイドからテコ入れがあっても良かったんじゃないかな。
私の父は大丈夫!ドキドキ浮キッス~これでも浮気はダメだと言えますか?~

1点。
ターゲットは芸人の親なので、僕からすればどこの誰かも分からんおっさん。そのおっさんのこれまでの家庭内のドラマとか家族間夫婦間の絆とかそういった背景をこっちは全く知らないので、そんなおっさんが若い女と浮気しようがしまいが別にどうでもいいかなって感じでした。何か際立ったキャラクターがあるおっさんでもないし、せめて一連の様子を奥さんにもモニタリングさせてその反応伺ったりとかなら分かるんですけど、僕的にはこの企画を誰目線でどう楽しめばいいのかよく分かりませんでした。
再会 ~地上波では会えないあの人に会いたい~


1点。
もしかしたらこの監督やその作品のことを知ってる人なら楽しめる内容かもしれないんですが、僕はどっちのことも知らなかったのでイマイチ入っていけませんでした。
カリギュラのオススメ企画
純粋にお笑い目的ならシーズン1の「詐欺シリーズ」と「芸人の嫁指名ダービー」、シーズン2の「人間火の鳥コンテスト2018」が3強ですね。
ちょっと笑い要素を下げてドキュメンタリー要素を強めるなら、シーズン1の「鹿狩り」「猪狩り」「後藤祐樹との対談」あたりが新鮮で楽しめました。
シーズン1が面白すぎたので、シーズン2はちょっと期待値が上がりすぎて酷評になっちゃいましたけど、カリギュラという番組自体は全体通してメチャクチャ面白いです。
Amazon Prime会員なら今田東野のカリギュラを無料で観れます
カリギュラはAmazonPrimeVideoチャンネルで観ることができます。30日間までなら無料で利用できるので興味ある方はぜひ使って観てください。
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執筆者:はぐれん
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