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王様はロバが電子書籍化したけど例の不適切ネタはカットされてた

投稿日:2018年6月4日 更新日:

この記事の所要時間: 523

王様はロバ

知る人ぞ知る名作ギャグ漫画「王様はロバ」がついに電子書籍に対応しました!

1990年代にジャンプで連載してた漫画ですが、BookLiveeBookJapan のどちらも今年の3月から配信されてる様子。このタイムラグは出版社的にようやくOKが出たということですかね。個人的に好きなギャグ漫画ランキングの上位にランクインしてくる名作なので言わずもがな速攻ポチりました。

王様はロバってなに?

「王様はロバ」は、僕が小学生の頃に週刊少年ジャンプの巻末で連載されていたギャグ漫画です。ジャンプの巻末のギャグ漫画といえば「ピュ〜と吹くジャガーさん」とか「磯部磯兵衛物語」とか、読者の世代によってイメージは違うと思うんですが、あの枠を確立した初代作品がこの「王様はロバ」です。

以下、作品の概要をwikipediaから抜粋。

作品名 王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜
ジャンル ギャグ漫画
作者 なにわ小吉
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1994年17号 – 1996年52号
巻数 全7巻
『週刊少年ジャンプ』の巻末で掲載されることが多かったギャグ漫画。ジャンプ誌では毎号7ページが掲載された。初期は1ページ漫画のオムニバス形式だったが、のちに毎回テーマの異なるネタになった。

連載第1回目で不適切な表現のあるネタがあり、そのネタは単行本には掲載されていない。

王様はロバの連載終了後、読者コーナー『ハガキ戦士ジャンプ団』にて王様はロバに出てきたネタがそのまま掲載されてしまった。それから数週後の同コーナーにて、このネタを掲載してしまった事に対するお詫び文が書かれていた。

単行本はジャンプコミックスデラックスで全7巻。2009年に集英社ジャンプリミックスレーベルのコンビニコミック版が全4巻で発売された。通常のコンビニコミックより大きいB5版になっており、表紙や製作の裏話を描いた4コマ漫画などが描き下ろされている。

作風

王様はロバが連載されてた当時は「ドラゴンボール」「幽遊白書」「スラムダンク」あたりも連載されていて、いわゆる「ジャンプ黄金世代」の時期にあたります。当時は「セクシーコマンドー」とか「まんゆうき」とかパワー系のギャグ漫画も連載されてたと思うんですが、そのラインナップの大トリとしてクスッとしてしまうようなユルイ妄想ギャグを淡々と展開してたのが王様はロバです。

この漫画の作風を一言で表すなら「教室の隅っこで休み時間にボーッと妄想してる感じ」です。特段声を出すほど面白いわけではなく、演出にトリッキーなギミックが施されてるわけでもなく、ただただ何となく「何かこれがこうだったら面白いよなー」ってボーッと頭の中で垂れ流してるあの感じがこの漫画の最大の持ち味です。

ちなみに先ほどのwikipediaの抜粋に書かれていた「連載第1回目の不適切なネタ」ってのはこれです。

たぶん自爆テロとかあのへんのことがあって集英社的に自粛ってことにしたんですかね。こんな感じでメインストーリーがあるわけではなく、オムニバス形式のショートギャグの連発なのでそのへんもまた独特の味を出すのに一役買ってます。

5巻の擬音・擬態語表現選手権とか作者の持ち味出まくってますね。このへんは当時のガキの使いのオープニング企画とかにも影響受けてそうな感じがします。eBookJapanなら1話丸々無料で試し読みできるので、ぜひ読んでみてください。

ちなみにこれはあくまで僕の個人的な好みですけど、1巻はそんな面白くないです。シリーズ企画とか色々やってみて人気が出そうなパターンを模索してる感じですね、ネタにあまり勢いので読んでてしっくりきません。それが2巻くらいから段々コツを掴んできたのか、作者が自由に伸び伸び描いてる感じが出てくるんですよね。徐々に個性全開になってきて、7巻まで読んだ頃にはもうお腹いっぱいです。

僕がこの作者の一番好きなところは、プロの漫画家のくせに絵に対する向上心がまるで感じられない姿勢なんですよね。画力は変わらず、センスだけ磨いていってる感じがほんと良いです。

大人になってから読み返した感想

20年以上昔の漫画なので、改めて読み返してみるとやっぱ古臭さとかは当然あるんですけど、作者のセンスを感じ取れるネタが随所に散らばってるのが分かり、やっぱり僕はこの人の漫画が好きなんだなぁと思いました。「擬音・擬態語表現選手権」もそうですし「なんか日常のコレ不便だからこうなってたら便利だよなぁ」的な大喜利を淡々とやるシリーズも大好物。

他にも「疾風の速水」みたいな何も考えず雰囲気だけで流し読んだほうがいいネタもあれば、「風と真理子」みたいに「逆に」を狙ったのに全然狙えてなくて失敗してるネタもあったりで、大人になってから読んでみると意外に多種多様に挑戦してることに気付けて新鮮でした。

電子版ならではの特徴

ちなみに電子書籍版ではページが足りなかったのか何なのか分からないですけど、各巻に最近(?)の作者の状況がミニコミックとして収録されています。

ほんとにただのミニコミックですし、この作者の近況を気になってるのって多分僕を含めて世界に数人しかいないと思うのでこれが特典になるのかは分かりませんが、元気そうで良かったです。

読みたい漫画が電子化されると嬉しい

電子書籍の残念なところに「読みたい漫画が電子書籍に対応してないことがある」ってのがあると思うんですが、実際こうやって電子対応してくれるとサクッて買えるし良いですね。

全7巻セットで定価3200円ちょいくらいですが、以下の記事に書いた初回限定クーポンなどを使えば割引価格で買えるので興味ある方は参考にしてみてください。

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10代〜20代前半くらいまではガンガンいこうぜ。20代半ばで鼻っ柱を砕かれて一度はめいれいさせろの支配下に置かれかけたものの、いや逃げりゃいいんじゃんって気付いてからはまた違う世界が見えて来た。30代半ばに差し掛かった今、いろいろやろうぜ。

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