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「そのうちやろう」で止まっている防災リュック、今日でいいかも
地震のニュースを見るたびに「うちも備えておかないと」と思いつつ、結局何を揃えればいいのかわからずそのままになっている——そんな人は多いはずです。防災グッズは種類が多すぎて、いざ調べ始めると「結局どれが本当に必要なの?」と迷ってしまいますよね。
そこで今回は、定番の比較記事とは少し違う切り口で、防災リュックの中身として入れておくと安心な持ち物を17点、「なぜそれが必要なのか」という理由つきで紹介します。まず生死に直結しやすい基本の10点、そのうえで避難生活の負担を減らしてくれる追加の7点、という2段階で構成しました。これから揃える人はまず基本の10点を優先し、余裕があれば追加分も検討する、という順番で進めてもらえればと思います。最後には、この17点以外にも忘れがちな備えを補足しています。
まずは一覧で
| No. | アイテム | なぜ必要か(一言) |
|---|---|---|
| 1 | 非常持出袋 plus+(防災リュック本体) | すべてを一つにまとめて、すぐ持ち出せる状態にしておくため |
| 2 | 保存水 | 断水時、飲み水は真っ先に不足する |
| 3 | 尾西食品 アルファ米セット | 火や水がなくても食べられる主食を確保する |
| 4 | LEDヘッドライト | 停電した夜、両手を空けて動けるようにする |
| 5 | Anker PowerCore Solar 20000 | スマホが唯一の情報・連絡手段になる場面がある |
| 6 | SONY 手回しラジオ ICF-B99 | スマホの電池が切れても情報を得られる手段を残す |
| 7 | OHKEY 救急セット | ケガをしてもすぐには病院に行けない状況がある |
| 8 | サンコー 非常用簡易トイレ R-48 | 断水するとトイレが真っ先に使えなくなる |
| 9 | サランラップ | 食器・ケガ・防寒まで、限られた水を使わずに済ませられる |
| 10 | エマージェンシーシート | 体温を保つだけで、命に関わるリスクを減らせる |
| 11 | 除菌シート | 断水時、体や手を清潔に保つ手段が失われる |
| 12 | 耐切創手袋(軍手) | 瓦礫やガラス片の中で作業する場面がある |
| 13 | 大きめのポリ袋 | トイレ・防水・防寒まで、何にでも使い回せる |
| 14 | 不織布マスク | 避難所の集団生活で感染症・粉じんリスクが上がる |
| 15 | 使い捨てカイロ | 冬場、暖房のない環境で体温を維持する |
| 16 | 防災用ホイッスル | 体力を使わず、閉じ込められた場所から助けを呼べる |
| 17 | レインポンチョ | 雨天の避難でも、両手を空けたまま動ける |
ここから、それぞれの「なぜ必要か」をもう少し詳しく説明していきます。
まず揃えたい基本の10点
1. 非常持出袋 plus+(防災リュック本体)
防災グッズを個別に買いそろえても、バラバラに置いていては咄嗟に持ち出せません。まず最初に用意すべきなのは、それらを一つにまとめておくための入れ物です。この商品は容量約17Lで、防炎・防水素材、止水ファスナー、蓄光・反射材つきと、避難時に求められる機能が一通り揃っています。玄関やリビングに置いても違和感のないデザインなので、「クローゼットの奥にしまい込んで場所を忘れる」という事態も避けやすくなります。
2. 保存水
災害時、断水は電気やガスよりも復旧に時間がかかることが珍しくありません。人は食料がなくても数週間は生きられると言われますが、水がなければ数日で命に関わります。この保存水は製造から5年間保存できるので、賞味期限切れを頻繁に気にする必要がなく、備えたままうっかり放置してしまいがちな防災グッズの中では扱いやすい部類です。内閣府の防災ガイドラインなどでは1人あたり1日3L、最低3日分が目安とされているので、家族の人数に合わせて本数を計算しておくと安心です。
3. 尾西食品 アルファ米セット
ガスや電気が止まった状態では、温かい食事を作ること自体が難しくなります。アルファ米は水またはお湯を注ぐだけで食べられるので、調理設備がなくても主食を確保できるのが最大の利点です。このセットは白飯・五目ごはん・わかめごはんなど12種類が入っているので、同じ味が何日も続いてつらい、という状況を避けやすくなっています。5年保存が効くため、賞味期限のタイミングで一度食べてみて、慣れておくのもおすすめです。
4. LEDヘッドライト
停電時の夜間は、想像以上に何もできなくなります。懐中電灯は明かりを確保できますが、片手がふさがってしまうのが弱点です。ヘッドライトタイプなら両手が自由に使えるので、荷物の整理や応急手当、家族の誘導など、暗闇の中で作業が必要な場面で扱いやすくなります。防水仕様であれば、雨天時の避難でも安心して使えます。
5. Anker PowerCore Solar 20000
災害時、スマートフォンは家族の安否確認や避難情報の取得に欠かせない生命線になります。一方で停電が長引くと充電の手段がなくなるのが大きな不安要素です。ソーラー充電に対応したモバイルバッテリーであれば、電源が確保できない状況でも太陽光から少しずつ充電でき、完全に電池切れになるリスクを減らせます。防水仕様なので、屋外での使用や雨天時も過度に神経質にならずに済みます。
6. SONY 手回しラジオ ICF-B99
スマホは便利ですが、通信インフラ自体が被害を受けると、電波が届かなくなることもあります。ラジオは災害情報を伝える手段として今も現役で、手回し充電に対応していれば電池切れの心配もいりません。このモデルはラジオ機能に加えてスマホへの給電・LEDライト機能も備えているので、情報収集と非常用電源を1台で兼ねられるのも心強いポイントです。
7. OHKEY 救急セット
災害直後は、ケガをしてもすぐに病院へ行ける保証がありません。救急車も道路状況や需要の集中で、普段通りには来てくれない可能性があります。応急手当用品が一通り入ったセットを備えておけば、軽い切り傷や擦り傷程度であれば自分たちで処置ができ、深刻な状況になる前の初期対応がしやすくなります。防災士監修のセットなら、何を入れればいいか自分で一から揃える手間も省けます。
8. サンコー 非常用簡易トイレ R-48
見落とされがちですが、断水時にまず困るのはトイレです。水が流せなくなった洋式トイレは、そのままでは使えません。凝固剤つきの簡易トイレがあれば、普段使っている便器にそのままセットして使えるので、衛生面・精神面の負担をかなり減らせます。50回分入っていれば、水の復旧までの数日〜1週間程度は家族分をまかなえる計算になります。
9. サランラップ
意外に思われるかもしれませんが、ラップは防災グッズの定番です。断水時は食器を洗う水も貴重になるので、お皿にラップを敷いてから料理を盛れば、洗わずに使い回せます。他にも、ケガをした部位を覆って応急的に保護する、体に巻いて防寒に使うなど、一つで何役もこなせる汎用性の高さが評価されています。普段使いのものを少し多めにストックしておくだけでよいので、コスト面でも取り入れやすいアイテムです。
10. エマージェンシーシート
災害時は季節を問わず、体温を奪われるリスクが上がります。避難所の床は底冷えしやすく、屋外での避難生活では特に低体温症が心配されます。アルミ蒸着のエマージェンシーシートは、体から発する熱を反射して閉じ込める仕組みで、コンパクトに折りたためるのに保温効果は高いのが特徴です。静音タイプであれば、避難所のような周囲に人がいる環境でも、カサカサという音を気にせず使えます。
ここまでの10点は、命や健康に直結しやすい基本の備えです。ここからは、避難生活が数日〜1週間と長引いたときに「あって良かった」と感じやすい7点を紹介します。
さらに備えを強化したい人向けの7点
11. 除菌シート
断水すると、手を洗う・体を拭くといった当たり前の衛生管理が一気に難しくなります。アルコールタイプの除菌シートがあれば、限られた水を使わずに手や体を拭けるので、感染症のリスクを下げつつ気分的にもすっきりできます。大容量パックを1つ入れておけば、家族分をまかないやすくなります。
12. 耐切創手袋(軍手)
地震の後は、割れたガラスや倒れた家具の破片が室内・屋外を問わず散らばっている可能性があります。素手で片付けようとすると思わぬケガにつながるので、耐切創タイプの手袋があれば、瓦礫の撤去や荷物の運び出しをある程度安心して行えます。防災士監修のような、災害時の使用を想定した製品を選んでおくと安心感があります。
13. 大きめのポリ袋
45L程度の大きめのポリ袋は、防災グッズの中でも特に汎用性が高いアイテムです。簡易トイレの内袋として使ったり、雨具代わりに穴を開けて着たり、濡れた荷物をまとめたりと、一つで何通りにも活躍します。かさばらず軽いので、数枚多めに入れておいても荷物の負担にはなりにくいはずです。
14. 不織布マスク
避難所では、多くの人が同じ空間で生活することになります。ほこりや粉じんが舞いやすい被災地の環境に加えて、集団生活による感染症の広がりやすさも心配なポイントです。個包装のマスクを備えておけば、清潔な状態を保ちながら必要な枚数だけ取り出せます。
15. 使い捨てカイロ
冬場に災害が起きると、暖房が使えない環境での寒さ対策が大きな課題になります。エマージェンシーシートだけでも保温はできますが、貼るタイプのカイロを併用すれば、体を芯から温めやすくなります。使い切りなので、荷物として持ち歩く負担が少ないのも利点です。
16. 防災用ホイッスル
倒壊した建物の下敷きになるなど、身動きが取れない状況では、声を出し続けるのは体力的に大きな負担になります。ホイッスルなら少ない力で遠くまで音が届き、体力を温存しながら自分の居場所を知らせられます。リュックの外側や取り出しやすいポケットに付けておくと、いざという時にすぐ使えます。
17. レインポンチョ
雨の中での避難は、体温を奪われるだけでなく視界や足元の悪さにもつながります。傘は片手がふさがってしまいますが、ポンチョタイプなら両手を空けたまま移動でき、荷物を持ったり子どもの手を引いたりする場面でも扱いやすくなります。折りたたむとコンパクトになるものを選んでおくと、リュックの中でもかさばりません。
ここまでの17点を揃えたら一区切りですが、モノを備えるだけでは足りない部分もあります。最後に、忘れがちな運用面のポイントをまとめておきます。
備えて終わりにしないために
- 年に1〜2回、中身を点検する
保存水・非常食には賞味期限があり、モバイルバッテリーも自然放電で残量が減っていきます。防災の日(9月1日)や年末の大掃除のタイミングなど、点検する日を決めておくと忘れにくくなります。 - 一度、実際に持ってみる
リュックに全部詰め込んだら、一度背負って歩いてみることをおすすめします。想像以上に重く感じることが多く、家族の中で誰が何を持つか、事前に決めておいたほうが安心です。 - 家族で置き場所を共有しておく
自分しか置き場所を知らないと、いざという時に持ち出せないまま逃げることになりかねません。同居する家族全員が、リュックの場所をすぐに答えられる状態にしておきましょう。 - 現金(小銭)・身分証明書のコピーも忘れずに
停電時はカードや電子マネーが使えないことがあります。小銭を含む現金を少額でも入れておくと、自動販売機や小規模な店舗での支払いに困りにくくなります。保険証や身分証明書のコピーも一緒に入れておくと、避難先での手続きがスムーズになります。 - 持病がある人は常備薬・お薬手帳のコピーも
普段服用している薬がある場合は、数日分の予備とお薬手帳のコピーを入れておきましょう。避難先で薬が手に入らない、医師に薬の情報を伝えられない、といった事態を避けやすくなります。
